「売上高」の登録に補助科目や売掛金は必要か?【MFクラウド編】

あおい「?」「複数の取引先から売上をもらうときは、補助科目を使った方がいいの?」

「売上高」の場合、補助科目を使うかどうかは自由です。

また、売掛金を使うかどうかも、売上のタイミングをいつにするかで変わってきます。

結論としては、経理を「簡単」にしたいなら「使わない」

余裕があるなら「使う」方がいいでしょう。


「売上高」は登録済み

「売上高」については、1番上に最初から登録されているため、あえて新しく登録する必要はありません。

「設定」>「勘定科目の設定」で確認することができます。
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最終的な決算書(損益計算書)には、次のように表示されます。そのため、「決算書科目」は「売上(収入)金額」となっています。
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売上高に「補助科目」は必要?

「補助科目」の登録方法

「売上高」の隣に「+」マークがあるため、これをクリックすると、「補助科目」が登録できるようになります。

補助科目というのは、売上高の「内訳」を表示してくれます。

例えば、アフィリエイトの場合は、ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)ごとに、「A8net」とか「アフィリエイトB」とか「Value commerce」とか分けておくと、あとで内訳を見ることができます。
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補助科目を使うと「収益レポート」で内訳・推移がわかる!

補助科目の設定が反映されるのは、「レポート」>「収益レポート」として出てくる「収益内訳」です。
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また、「レポート」>「収益レポート」>「月次推移」>「補助科目」とすると、月ごとの推移も出てきます。
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・・・ただ、正直なところ、個人的には、そんなにこのレポート自体にはあんまり魅力を感じていません

私の場合、売上をすべてExcelで別途管理しているというのもありますが、PDF印刷やExcel化がまだ対応していないので見にくいです。

パソコンでただ見るだけを想定しているのかもしれませんし、業種によっては便利かもしれませんが、まだまだバージョンアップの余地はあるかと思います。

補助科目を使うと「チェック」がしやすくなる

では、補助科目がいらないか、というとそうではなくて、私の場合は、「レポート」というよりも、あえて分けておいた方がチェックするときに間違いが減るので設定しています。

どういうことかというと、基本的にはアフィリエイトの収入というのは、毎月決められた日前後に入金があります。

そのため、補助科目を登録しておけば、1年間で12回以下の回数で入金が仕訳になることが確認できます。

「会計帳簿」>「補助元帳」で検索してみましょう。
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例えば、補助科目「Google AdSense」で検索すると、次のように毎月1回入金があることが確認できます(既定金額に達しなければ入金はありません)。
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もし、3月、4月ときて次が6月だったら、5月分が漏れているか、他の補助科目に行ってしまっている可能性があります。

アフィリエイトの場合は、基本的には決められた日にちゃんと入金がありますが、フリーランスで仕事を受注している方は、取引先ごとに補助科目を設定しておいた方がいいでしょう。

ただし、繰り返しになりますが、何も売上の管理は会計ソフトでしなければならないわけではありません。

手間だな、と思うなら、補助科目はあえて設定しない方がいいでしょう。

正確にするなら「売掛金/売上高」を

また、アフィリエイトでは「売掛金」は必要ないのですか?という質問も受けるのですが、これはケースバイケースです。

「発生主義」の場合

この方法は、「8月」に発生した売上は、帳簿上も「8月」に売上にするという考え方です。

この考え方が、原則です。

例えば、8/31に売上が確定したとしましょう。入金は9月末です。

しかし、8月時点ではまだ普通預金に入金がないため、代わりに「売掛金」という勘定科目を使います。いわゆる「ツケ」ですね。

8/31

売掛金50,000/売上高50,000

そして、入金時は次のようになります。

9/30

普通預金50,000売掛金50,000

この方法だと、自動的にデータの取得ができるのは、入金時の9/30の仕訳だけです。

最初の8/31の売掛金を計上するときの仕訳がありません。

そのため、自分で「売掛金50,000/売上高50,000」という仕訳を入力する必要がある点がデメリットです。

発生主義の設定方法

発生主義にする場合は
売掛金/売上高」
普通預金売掛金
と2段階になります。

売掛金/売上高」について

まず、補助科目を設定している場合は、「売掛金」でも補助科目の設定が必要です。
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下の方で、「+」マークから補助科目を増やします(「売上高」の補助科目と同じようにするといいでしょう)。
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そして、その月に発生した売上を入力しますが、イチイチ仕訳を作るのは面倒なので、あらかじめパターン登録しておきます。

「設定」>「仕訳テンプレートの設定」です。

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これで、

左に「売掛金(補助科目:Google AdSense)」

右に「売上高(補助科目:Google AdSense)」と、

摘要は例えば「当月発生 売上高」とでもして、必要な数だけ増やしておけば、「詳細仕訳」から「仕訳テンプレート」を選ぶだけです。

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あとは日付を選んで、ASPの画面から収入の確定金額を拾って入力すればOKです(右下の登録ボタンを忘れずに押しましょう)。

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「普通預金/売掛金」について

もう1つ、設定が必要です。

それは、入金があったら「売上高」ではなく「売掛金(を減らす)」として認識するように設定することです。

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自動仕訳で勘定科目を選んで登録して、MFクラウド確定申告に覚えさせましょう。

1回やってしまえば、次からは自動的に「売掛金(補助科目:Google AdSense)」となります。

・・・う~ん。

書きながら思いますが、ちょっと最初の設定が面倒ですよね。

まあ、私のようにチェックのためにやっている方は、ここまでやってもいいと思いますが、なんか面倒だな、と感じた方は、「補助科目」も「売掛金」も使わない方が楽だと思います。

期中現金主義の場合

発生主義と違って、入金時に仕訳をするのが「現金主義」ですが、これだと、2015年12月の売上が2016年1月や2月に入金されると、2015年の確定申告では対象外となって、困ったことになってしまいます。

そこで、期中、つまり、普段は「入金時の仕訳」だけをして、決算の時に発生主義に戻してあげる方法として、「期中現金主義」があります。

【期中(現金主義)】
11/30
(仕訳なし)

12/23 (11月分売上)
普通預金50,000/売上高50,000

【決算時(発生主義に修正)】
12/31 (12月分売上)
売掛金40,000/売上高40,000

こんな感じですね。詳しくは、決算に関する記事で書こうと思います。

この方法のメリットは、「売掛金」の仕訳は決算の時だけに登場するため、普段はデータを取り込んでおけば、自動的に仕訳ができる点です。

逆にデメリットは、8月分の売上が9月入金だったり、場合によっては10月入金だったりするので、売上と必要経費が対応しない点です。

私は「発生主義」を採用

どちらも結果は同じようになるため、メリットとデメリットを比較していただければと思いますが、私の場合は、次の理由で「発生主義」にしています。

・売上と必要経費を対応させるため
・ASPの中には一定金額までいかないと入金がない場合があるため、売上だけは数百円だとしても発生した時に計上しないと売上が漏れる可能性があるから

いずれにしても、2015年なら2015年に発生した売上が漏れなくされているのであれば、どちらでもよいかと思います。

とにかく楽をしたい、という方は、「期中現金主義」にしておきましょう。

ちゃんとやりたい、という方は、ひと手間加えて「発生主義」にしましょう。

【目的別】設定方法

初心者向け

極力余計な仕訳をせずにとにかく簡単にしたい、という方は、
補助科目⇒設定しない
売掛金⇒設定しない(期中現金主義)

をおススメします。

とりあえず売上と必要経費を対応させたい人向け

補助科目を設定しなければかなり手間は省けます。
補助科目⇒設定しない
売掛金⇒設定(発生主義)

取引先別に管理したい人向け

この場合は、売掛金をどうするかが悩ましいところです。

原則としては設定して発生主義にした方が良いと思いますが、アフィリエイトのように確実に入金がされる場合には、単にASP別の売上が見たい程度なら、月はズレますが、期中現金主義でも良いかと思います。
補助科目⇒設定
売掛金⇒設定(発生主義)or設定しない(期中現金主義)

月次決算をしたい人向け

毎月の売上と必要経費を対応させて月次決算をしたい場合には、
補助科目⇒設定
売掛金⇒設定(発生主義)

です。

これは余裕がある人向けです。私はこれで進めていますので、どんな感じか判断材料にしていただければと思います。

あおいのつぶやき


あおい「!」「なんだか発生主義って、最初の設定が大変そう。そんなにこだわりがなければ、期中現金主義の方が楽かもしれないね」

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